不信感

これまで不信感があったのは、時折マスコミなどに現れる失敗談などにも原因があると思いますが、それ以上に、非常にデリケートで公に語ることははばかられる問題に対する「好奇心や恐怖心」が誤解を助長していた側面があります。本来美容外科というものは、戦争などで心ならずも傷を負ってしまった人たちを助けるという目的で発達してきたものですが、少なくとも日本ではそのような部分はあまり理解されず、「外見に劣等感を抱く、ある程度裕福な女性たちが秘密裏に行う施術」というような見られ方をしてきた側面があるのではないでしょうか。美容外科発達の推進力となったのが、傷病者のQOLを向上させることであるという事実がもっと早いうちに一般的に理解されていれば、誤解や偏見はさほどでもなかったかもしれません。

誤解の原因

また、よく耳にする「芸能人の~が整形をしている」「整形美女」などという揶揄的な噂も、そのものに対する軽蔑を助長してきたことは明らかです。なにせ昔は、「整形した人が表情が変わらなくなる」などということを本気で信じている人もいましたから。確かに傷病の場合、施術の後に表情が出にくくなるという症例は存在したかもしれませんが、それらは通常あくまで元の症状の重さに原因があったものであると推測されます(中には施術がまずかった場合もあるでしょうが)。また、誤解の別の側面として、施術を受ける(受けた)人たちの「期待の大きさと結果の違い」も考えられます。要するに、施術前に過度の期待をしてしまい、それと施術の結果が釣り合わなかった場合に、失望し、否定的な感情が生まれる。これも誤解の一つでしょう。